きままろまん

1日1つSS掲載! ショートショート/スクリーンショット 小説と雑記のブログ

FF10-2 17周年おめでとう!

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  • 17周年!

 

 

10-2が発売されてから、そんなに経つんですね~。

当時は自分でプレイできる年齢ではなく(年バレする!w)、

親がプレイしていたのを隣で見ていた記憶があります。

ユウナんがかわいくてかっこよくて、

子どもながらに好きになったのですが、

大きくなって自分で10をプレイしていたらもっと好きになって、

私の初恋はユウナんだったのかな~とか思っています。

 

残念ながら10-2はまだ未プレイ。

それでも、幼い頃の記憶はあるし、どういう内容かもだいたい覚えています。

そしてもちろん、真エンドも!

HDリマスター版で顔が変わったり、

10-2.5とかいう公式とは絶対に認めない小説が発売されたりと、

色々あった17年でしたがw、

10-2もいつか自力でプレイしたいですね!

 

ということで、今日はユウナのショートショートを書きました。

カップリングとしてはティユウです。

ほぼユウナですがw

お楽しみいただけると嬉しいな。

 

 波の音。

 幼い頃からずっと見てきた、安心する景色。

 島から海を見渡せるこの場所は、わたしのお気に入り。

 ここに今立っていられるのは、大召喚士としての職務を放棄して、彼を探すために飛び出したわたしを暖かく迎えてくれた、島のみんなのおかげ。

 帰って来てからしばらく経つのに、ここに立つと、今まで出会った人たちとの思い出が溢れてきます。

 

 わたしの旅が、ここから始まったからかな。

 

 そんな風に思ってるの。

 

「ユウナ、時間よ」

「うん。いま行くね」

 

 ルールーがわたしを呼びに来てくれる。

 ここから、わたしの一日は始まります。

 

 

 

 一回目の旅のときの服装を家から引っ張り出したら、随分と懐かしい気がしたけど、大召喚士としてのお務めはこの服装でしています。

 みんなの中でのわたしのイメージは、この服装が強いらしくて、カモメ団での旅の服装を着ていたら、訪れてくれた方たちから「ユウナ様、その格好どうしたんですか?」って言われたの。

 最初のうちは「ルカで流行ってる格好なんですよ」って答えてたんだけど、あまりにみんなが納得しないものだから、わたしむくれちゃって、家から引っ張り出して、もう一度この服を着たんだよね。

 そしたら、「ユウナ様が帰って来た!」って言われて。

 わたし、ずいぶん前から戻ってきたよ? って思って、その反応にびっくりしたの。

 でも、「みんな、『大召喚士としてのあなた』を望んでいるのね」って呟いていたルールーの一言を聞いたら、なんだか納得いった。

 

 わたしは、みんなにとっては『大召喚士のユウナ』なんだよね。

 それはきっと悲しむことではなくて、わたしが生きている間、もしかしたらスピラからいなくなったとしても、みんなのその想いは受け継がれていくんだと思う。

 

 永遠のナギ節を作り出した大召喚士、ユウナ。

 

 たぶん、最初の旅が終わってからのお務めのときは、無意識に、そんな『みんなの理想』を演じられていたんじゃないかな。

 でも、カモメ団での旅を経て自由を得たわたしは、自分の気持ちを俯瞰的に見られるようになったんだと思う。

 理想の自分でいることは、わたしにとってはちょっぴりつらかったんだ。

 本当は言いたかった。

 どんな格好していたって、わたしはわたしだよ。『大召喚士』じゃなくても、わたしはユウナなんだよ、って。

 自分の気持ちに気付いたわたしは、すごく悩んだの。

 

 みんなの理想を裏切って島を飛び出すようなことは、もうしたくない。でも、みんなの理想でい続けることが、わたしにできるのかな? って。

 わたしの気持ち、彼が全部聞いてくれて受け止めてくれて、それで言ってくれたんだ。

 

「みんなが『大召喚士のユウナ』だけを見ていたとしても、それだけじゃないユウナを、オレは知ってる。もしもユウナが、みんなの前で自分を偽ってそれがつらくなったら、指笛吹いて。そうしたら、オレがユウナのことめちゃくちゃ甘やかすッス!」

 

 正直、なんの解決にもならない言葉、だったんだよね。

 聞いていたわたしが吹き出したら、「なんで笑うんスか~!」ってすごく抗議されたけど、本当はすごく安心したんだよ。

 

 『わたし』のこと、見てくれている人が傍にいるんだ、って。

 

 彼の言葉があったから、わたしはもう一度、大召喚士であり続けようって決めたの。

 みんなの前では、ね。

 彼の前では、『ユウナ』でいられるから。

 

 

 

 大召喚士としてのお務めは、ビサイドの寺院で、午前中から夕方くらいまで続きます。

 わたしに会うためにビサイドを訪れてくれた方、ザナルカンドへの旅の途中の方、寺院巡りが趣味の方、色々な方がいらっしゃいます。

 その人たちの話を聞いて、旅の思い出とか、召喚士としてどういう覚悟を持っていたかとか、わたしもお話しします。

 平和になったこのスピラでみんなが笑顔になってくれると、わたしはすごく嬉しくて、それが見られるなら、このお務めも悪くないなって思い始めていました。

 

 嫌々やるより、その方がきっと良い、よね?

 たまにビサイド・オーラカの選手たちがお昼ご飯を持ってきてくれたり、島の知り合いのおじいちゃんおばあちゃんも来てくれたりして、ただ事務的にお務めをしていたあの頃より、ずっと楽しくやれていました。

 本当に、彼に感謝しています。

 

 そんな彼なんだけど、実はずっとビサイドに帰って来てくれていません。

 こんなこと言うとびっくりされるかもしれないけど、喧嘩しているわけじゃないよ。

 ただ、彼のことを全力で応援しているだけなの。

 帰って来てからしばらくはビサイドで彼と一緒にいたんだけど、わたしも島にいなかった間の恩返しをみんなにしたいなっていうのと、彼もスピラに戻ってきてやりたいことを見つけたっていうから、今はバラバラの生活を送ってる。

 飛空艇があるから、お互い必要があれば文字通り飛んでいこうって約束して。

 忙しい彼に合わせて、わたしの方から会いに行くことも多いかな。

 彼がスピラで楽しそうにしているのを見ると、この何年かがすごく報われた気がして、あったかい気持ちになります。

 お務めのときに彼の話を聞いたときなんか、びっくりしたのと同時に、自分のことのように嬉しかった。

 でも、やっぱり寂しいので、今日はその文句を言いに行ってやります!

 なんて意気揚々としていても、彼に会うとそんなこと忘れちゃうんだけどね。

 

 そうそう。

 パインの分のチケットも、これからも彼が用意してくれるって!

 今度、一緒に観に行こうね。

 あ、リュックが来たから、お手紙はここまで!

 また書くからね!

 

 

 

「ユウナ~ん? 早く早く~~! 始まっちゃうよ~!!」

「待ってリュック! まだ着替えてないの!」

「えええ! いくらセルシウスで行くからって遅いよ~!」

 

 パインへのお手紙に封をして、召喚士の服から、ガンナーの服に着替える。

 お務め再出発のときに、プライベートはこっちの格好って決めていたから、いくらリュックが急かしていても、着替えだけはしていかないと。

 着慣れた服に着替えたら、すぐに家を飛び出して、駆けだしていたリュックに追い付こうと、わたしも走り出す。

 目指すは、飛空艇セルシウスが停まっている海岸へ。

 平和になったけれどモンスターは相変わらず元気にしていて、わたしは銃で蹴散らしていく。その先をリュックが走っているのが見えるけど、どうしてあんなに早いのか全然わからない。

 リュック、戦わないで逃げてるのかな?

 とか、余計なことを考えているうちに、セルシウスのエンジン音が聞こえてきた。

 リュックが飛び乗ると、機体がゆっくりと上昇を始める。

 

「ええええ~!」

 

 置いて行かれると思って、わたしは全力疾走するしかなかった。

 セルシウスの下に入ると、腕が伸ばされているのを見つけて、わたしはジャンプしてしがみついた。

 

「ユウナ、重くなったね」

 

 わたしを拾い上げてくれた腕の持ち主は、そんな軽口を言って笑ってた。

 

「パイン!?」

 

 さっきまで手紙を書いていた相手が目の前に立っていて、すごく驚いた。

 しばらくぶりだったけど、全然変わらない。

 

「リュックに今日は帰ってこいって脅されてね。仕方ないからセルシウスに戻って来たんだよ」

「だってだって~。今日は行かなきゃ損でしょ~!?」

 

 リュックの言葉に、わたしは頷く。

 

「うん! ブリッツ好きには堪らないカードだよね!」

「ふふ。お目当ては一人なのに、よく言うよ」

「えっ!」

 

 パインが面白そうに笑っているのに、わたしは動揺した。

 あれ? さっき書いたお手紙って、もう送ったっけ?

 

「ユウナん、わかりやすいよ~?」

「えええ~~」

 

 リュックもくすくす笑っている。

 彼と付き合っているのはもちろん2人は知っているんだけど、こんな風にからかわれることはなかったから、わたしはどうすればいいかよくわからなくなって、二人にチケットを見せつけるという手段に出た。

 

「常勝ルカ・ゴワーズVS期待の新鋭ザナルカンド・エイブス! 観に行かなきゃ損!」

 

 そんなわたしの必死さがツボに入ったらしくて、二人は「知ってるよ」と言ってずっと笑っていた。

 

 

 

「ダチさん、ありがとう!」

 

 選手として試合に向かったアニキさんの代わりに運転を任されていたダチさんにお礼を残して、セルシウスから飛び降りた。試合まで時間があまりないから急がなきゃ。

 そう思っても、ルカの街はすごく混雑していて、走り抜けられる余裕がなかった。

 

「どうしてこんなに混んでるの~?」

 

 リュックもわたしと同じ疑問を抱いたみたいだけど、パインが説明してくれた。

 

「トーナメントが始まる前、エイブスの選手がゴワーズに啖呵切ったらしい。だから余計に注目されているらしいね。しかも、その啖呵切ったヤツ、何年前かにビサイド・オーラカに所属した途端、ゴワーズから歴史的大勝利を収めたとかって言うんで、その筋では有名だとか」

「それって……」

「アイツじゃないの~?」

 

 懐かしい話を聞いて、吹き出しそうになった。

 あの時はスピラのこと全然知らなかった彼の唯一の拠り所がブリッツだった。オーラカは弱小として有名だったから、自分たちが馬鹿にされてもいつものことだって我慢していたけど、彼だけは違った。

 

 今年の優勝は、オレたち、ビサイド・オーラカがいただくっ!

 

 スフィアに映った彼の少年らしい笑顔をよく覚えている。

 啖呵を切ったと言うなら、また同じようなセリフでルカ・ゴワーズの選手を挑発したのかもしれない。

 

「『今年の優勝は、オレたち、ザナルカンド・エイブスがいただくっ!』」

「なにそれ~」

「ふふふ。彼の真似。似てた?」

「似てないよ~」

 

 くすくすと笑い合いながら彼を思い出すと、心が温まる。

 早く会いたいな。

 

「2人とも。急がないと、本物、見られなくなるよ」

 

 パインの言葉を聞いて、より一層早足になった。

 

 

 

 人並みをすり抜けてスタジアムの中に入ったときは、超満員といった様相で、熱気で暑くなっているほどだった。

 チケットに示された席に辿り着いたら、ちょうど選手がベンチから出てきて、それぞれアップをし始めた。

 

 今日どっちが勝つと思う?

 ゴワーズ!

 いやいや、エイブスだよ! だって、あの人がいるらしいじゃん?

 えっと……ティーダ、だっけ?

 そうそう! 弱小オーラカを勝利に導いた人!

 

 後ろからは、2人組の若い女の子たちの明るい声が聞こえてくる。

 その人はわたしの彼氏なんですよ。なんて自慢したくなる日が来るなんて思ってなかったから、自分の感情をどうすれば良いかわからなくて、その会話を聞きながら笑っているしかなかった。

 すると突然、会場がおおおーっと沸いた。

 彼が、アップとは言え、シュートを決めたのだ。

 

「ユウナん、いま見た!?」

「うん! ジェクトシュート……!」

 

 シュートを決めた彼はとても輝いていて、勝利を確信させるものだった。

 

 

 

「お疲れさま!」

「ユウナ!」

 

 試合の後、2人と別れたわたしは、エイブスの楽屋にやってきた。声を掛けると、彼の顔が、ぱっと花開いた。

 喜ぶ彼に、会場で買ったミネラルウォーターを手渡す。

 

「ありがとッス!」

「うん! 試合、すごかったよ! おめでとう!」

 

 ルカ・ゴワーズを相手に、互角、いやそれ以上の実力を見せつけて、ザナルカンド・エイブスは華々しい初勝利を挙げた。

 それには言うまでもなく、エース・ティーダの活躍がたくさんあった。

 シュートを何本も決めたかと思うと、防御の面でも活躍した彼の名は会場中に知れ渡り、残り時間が数分というところでは、「エイブス」コールが「ティーダ」コールに変わったりと、この1試合だけで彼は有名人になった。

 わたしは、人々から父の名が出てきたときのように誇らしい気持ちだった。

 

「ユウナが見に来てくれるって思ったら気合入っちゃってさ。オーバーワークってアニキに叱られたッス」

 

 そう笑うティーダからは確かに疲れの色が出ていた。

 

「大丈夫?」

「一晩寝れば戻る!」

 

 いつものような軽さはあるけれど、無理に出しているもののような気がして、先ほどまでの温かい気持ちが冷えていくのを感じた。

 

「隠さないで」

「え?」

「あっ……」

 

 思わず呟いてしまったわたしが、自分の言葉に一番驚いていた。

 でも、言わなきゃいけない気がした。

 

「わたしがつらいとき、指笛吹けば飛んできてくれるように、キミがつらいときは、つらいって言って……?」

 

 彼は、自分のことを隠そうとする。嘘が下手なのに隠そうとするのを見ているのは、つらいことだった。

 でも、だからと言って、彼の意志を尊重しないのはわたしのワガママなような気がして、言いながら、彼の反応を見まいと俯いてしまった。

 すると、いつの間にか、身体が彼の腕に包まれていた。

 

「ごめん、ユウナ。そうだよな……また心配させた」

 

 顔を上げると、真剣な顔をした彼がいた。

 

「オレ、疲れたッス! だから、ユウナと一緒にいたい」

 

 再び笑った彼は、無理して表情を抑えたものではなかった。

 素の彼が傍にいると思うと、あったかい気持ちを超えて、すごくくすぐったくなる。でも、それが見られるのはとても嬉しかった。

 

「うん。わたしも、一緒にいたい、です」

 

 普段バラバラな生活を送っていても、お互い思い合えばきっと大丈夫。心からそう思えた。

 全部、キミのおかげなんだよ。

 ありがとう。

 

 

 

 時々だけど、彼と会って、笑い合って、話して。

 そうやって明日へとそれぞれ歩き出す。

 わたしの一日は、そうして明日へと続くのです。

 

 

 

ユウナんを書くとき、

頭の中でまゆこちゃんの声が響いてくるんです。

だからつい、モノローグで書いてしまいました。

ティーダと一緒に、末永くお幸せに。

本当に大好きなカップルです。

全FFでもかなり上位だったしね!!

 

それでは、おやすみなさ~い!

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